読書感想38

今日、記事を書くにあたって、今までの読書感想のタイトルを見返したら、『読書日記』になっているときがありました。
いい加減な性格がここにも表れてしまいました…。
今後は、原点に戻って『読書感想』で統一していきます(たぶん)。

さて、本題。

『蒲公英草紙 常野物語』    著:恩田 陸       集英社文庫

この作品は、『光の帝国 常野物語』の続編です。

『光の帝国』は短編集でしたが、今回は長編です。

「蒲公英草紙」とは、主人公:峰子がつけていた日記です。
とある農村にある旧家槇村家。
村の人々は、槇村家の人々を慕っていた。
槇村家の末娘の聡子は、生まれつき体が弱く、学校にも行けなかった。
そこで、峰子聡子のお話し相手として、お屋敷に通うことになる。
そんな槇村家に、“しまえる”能力を持った春田一家が訪れ、離れに住むことになる。
聡子は、峰子を介して外の世界と関わりあうようになる。
ある理由から槇村家に身を寄せていた仏師の永慶に、恋心を抱くようにもなる。
体も少しずつ良くなり、外出まで出来るようになった。
しかし、ある日、農作業に忙しい人々に変わり、ある家で聡子峰子は子供たちの面倒を見ていました。
が、突然大雨が降り出し、裏山が崩れ、大きな石が家の中まで転がってきました。
このままでは危険だと判断し、聡子峰子は子供たちを連れ、近くのお寺に避難することにしました。
しかし、子供たちを避難させたそのすぐ後に、聡子は鉄砲水に流されてしまいます。
そして、永慶聡子の遺体を見付ける。
誰もが悲しい涙を流していると、春田家の幼い男の子:光比古が「聡子様に会いたいの?」と問いかける。
みんながきょとんとしていると、「僕、聡子様を“しまって”いるんだ」と。
そして、聡子の両親の手を取り、目を閉じて集中する…。

ほぼ内容を書いてしまいました。

設定は、20世紀初頭の古き良き日本の農村です。
この風景を説明する文章がとても分かりやすく、イメージしやすかったです。

常野の能力はあまり出てきませんが、最後に救ってくれました。

『常野物語』の第3弾もあり、手に入れたんですが、まだ読んでません。
この第3弾も、いつになるか分かりませんが、感想を書きますね。

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読書感想37

『MW【ムウ】』全2巻       著:手塚治虫     小学館文庫

映画「MW-ムウ-」(映画の感想はこちら)の原作です。
手塚治虫さん原作なので、漫画です。

映画と比べると、とても残虐です。
結城の凶器の沙汰はすごいものがあります。

映画では山田孝之さんが演じた賀来は、原作ではもっとガタイの良い男性です。
年齢も結城よりも年上です。

それから、映画よりも、「MW」の存在を隠しにしている政治家にもスポットを当てています。
存在を隠したせいで、結城に家族をめちゃくちゃにされてしまいますが…。

でも、原作を読んで思ったことは、映画はアレンジをしてましたが原作の世界観を崩してなかったと思います。
結城と賀来の肉体関係を描かなかった映画ですが、賀来が結城を想う感じがすごく伝わってきました。
演技力ですかね。

引き込まれましたが、ちょっといや~な気持ちになる作品ですね。

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読書感想36

『ひかりの剣』     著:海堂 尊         文藝春秋

友達から借りて読みました。

今回は、医療とはほとんど関係なく、医学生のお話です。

舞台は、1988年。
「ブラックペアン 1998」と同じ時期です。

東城医大医学部剣道部の速水晃一(「ジェネラル・ルージュの凱旋」に登場)と、栄華大学医学部剣道部の清川吾朗(「ジーン・ワルツ」に登場)の2人が主人公です。

「医鷲旗大会(医学部の剣道大会)で医鷲旗を手にしたものは、外科の世界で大成する」という、伝説がある。

2人とも、「医鷲旗を手にしたい」という思いもあるが、「お互いだけには負けたくない」という気持ちのほうが強い感じです。

そして、相手に勝つために励んだ稽古を通して、自分を破壊し生成していく。

実は、私も剣道をやっていたので試合や稽古のシーンなどは、とても懐かしく感じました。
まあ、こんなに真剣に打ち込んでなかったですけど。

最近は海堂さんの本を読むことが多いのですが、他の作家さんも読んでいるので、今度紹介します。

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読書日記35

『ジーン・ワルツ』   著:海堂 尊       新潮社

この本も、友達から借りたものです。

今回は、産婦人科医のお話です。

主人公は、栄華大学産婦人科医:曽根崎理恵。
顕微鏡下人工授精(顕微授精のこと。本の中では、「人工授精」と書かれることが多くて、混乱することがありました)のエキスパート。
彼女は、週に1度非常勤医として「マリアクリニック」で診察をしている。

「マリアクリニック」は、院長の三枝茉莉亜が末期の肺癌を患っている。
また、同じく産婦人科医の息子:久広が、ある妊婦さんの処置を誤ったとして逮捕拘置されている。

そんな「マリアクリニック」で理恵は、5人の妊婦を診ている。

1人目は、自然妊娠で第2子妊娠中の34歳の女性。
「マリアクリニック」での出産は2度目。
第1子は、出生直後は新生児仮死状態だったが、元気に育っている。

2人目は、キャリアウーマンの28歳の女性。
自然妊娠の第1子の妊娠だが予想外の出来事で、今後海外出張を控えており、悩んでいる。

3人目は、もうすぐ20歳の女性。
自然妊娠だが未婚で、男性は逃げてしまった。
堕胎を考えている。

4人目は、不妊治療歴5年の39歳の女性。
顕微授精で妊娠。
過去3度着床歴があるが、ことごとく2ヶ月以内に流産していて、今回がラストチャンスと思って見事着床した。

5人目は、顕微授精で双子を妊娠した55歳の女性。

この5人の妊婦の妊娠&出産は、果たしてうまくいくのか…。

また、理恵に「代理母出産に手を染めている」という疑惑がかかる。
本当に理恵は「代理母出産」をさせたのか…。

現代の産婦人科の問題がリアルに描かれているので、とても面白かったです。
医師不足、不妊治療、出産のリスク…。
出産シーンも緊迫感&感動もあり、思わず泣いてしまいました。

この本を読んで、ちょっと年齢的に焦りを感じました。
もっと不妊治療を頑張らないといけないんじゃないか…と。
と言いつつも、まだ動いてない私です。

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読書日記34

『MOMENT』    著:本多 孝好       集英社文庫

病院が舞台のお話です。

その病院には、「死を間近にした患者の願い事をかなえてくれる人がいる」という噂があった。

ある末期患者さんの願いを叶えたことから、掃除夫としてバイトしている主人公:神田の元には患者からの最期の願いが寄せられるようになる。

その願いを神田は一生懸命叶えようとするのですが、願いには「裏」があって…。

そして、本当の噂では、願いを叶えてくれるのは「黒衣の男」
掃除夫に変わったのは、神田が来てから。
黒衣の男が叶えていた願いとは…。

一筋縄ではいかないストーリーで、とても惹き込まれました。
推理小説に近いかもしれません。
ドキドキ感もありました。

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読書日記33

『ブラックぺアン 1988』    著:海堂 尊       講談社

またまた海堂さんの作品です。
友達に貸してもらいました。

舞台は1988年。
『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』でおなじみの東城大学医学部付属病院です。

新人医師:世良が飛び込んだのは、東城大学医学部総合外科学教室。
ここの教授は、佐伯清剛。
“神の手”と呼ばれる日本を代表する外科医だ。
また、“手術室の悪魔”と呼ばれる10年目の渡海という男もいた。
そこに、帝華大学第一外科教室から高階(たかしな)が講師として着任する。

高階は、外科手術を容易にして世の中に広げていくことを考えている。
逆に、渡海は、外科医は自分の技術の高みを目指すことを総てと考える。

佐伯教授と渡海医師の間にも、20年前のある出来事をきっかけに因縁があった。
それが、題の『ブラックペアン』に関わってきます。

この本も、とても面白かったです。
主人には、突っ込みたくなることろもあるみたいですが、私はとても楽しめました。
渡海先生もいい味出してました。

この本での高階講師とは、『チーム・バチスタ』シリーズの高階病院長です。
そして、田口先生・速水先生・島津先生も医学部4年生として登場します。
3人とももうすでに片鱗を覗かせてました。
それから、看護師の藤原さん・猫田さん・花房さんも登場します。
この点も心惹かれる本となってます。

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読書日記32

立て続けの読書日記になってしまいましたが、お付き合いください。

『容疑者Xの献身』     著:東野 圭吾        文藝春秋

昨年10月に観た映画『容疑者Xの献身』の原作です。
(映画感想はこちら

今回も映画が先でしたが、読んでいて、原作に忠実に映画化されたことが分かりました。
違っていたところは、映画では堤真一さんが演じていた石神の容姿が劣るとこと、柴咲コウさんが演じている内海刑事は存在しないことくらいです。

内容は、元夫を殺してしまった花岡靖子・美里親子。
隣に住む石神は、彼女達を守るため、論理的に完璧な隠ぺい工作をする。
刑事の草薙達は靖子が疑わしいと考えるが、靖子には崩せそうで崩せないアリバイが存在する。
湯川は石神が関わっているのでは…と考え、自分なりに事件を推理する。

映画もでしたが、原作でも泣いてしまいした。
やっぱり、この「献身」はすごいです。
切なすぎます。

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読書日記31

『ジェネラル・ルージュの凱旋』    著:海堂 尊        宝島社

『ナイチンゲールの沈黙』(読書感想はこちら)と同時進行でのお話です。

内容は、映画とほぼ変わらず(映画感想はこちら)で、映画が原作のイメージを壊さないで丁寧に作られていることを感じました。
ただ、原作では殺人事件はありませんでした。

伝説の歌姫:水落冴子が緊急入院した頃、田口の元に「救命救急センター速水部長は、医療代理店と癒着している。花房師長も共犯だ」という匿名の内部告発文書が届く。
病院長から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査委員会委員長:沼田による嫌味な介入が立ちはだかる。
文書の内容は本当なのか…。

面白かったです。
映画では描かれなかった登場人物の心情が細かく描かれているので、惹き込まれました。

特に、倫理委員会委員長の沼田先生。
映画にも登場し、高嶋政伸さんが演じていましたが、もっともっとイヤな奴でした。
重箱の隅をつつくようなことばかり言うんです。
しかも、とても嫌味ったらしく。
読んでいて「馬鹿じゃないの?」と何度思ったことか…。

それから、速水先生がかっこいいんです!
速水先生の研修医時代の話の本があるらしく、それも友達が貸してくれる予定になってます。
楽しみです。

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読書感想30

『ナイチンゲールの沈黙』     著:海堂 尊        宝島社

『チーム・バチスタの栄光』に続く、「田口・白鳥シリーズ」の第2弾です。
今月上旬、映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』を観ました(この記事は後日書きます)。
ちなみに、『ジェネラル・ルージュの凱旋』は「田口・白鳥シリーズ」第3弾です。
映画の後、またまた原作が読みたくなり友達に借りました。
そしたら、第2弾も一緒に貸してくれて、順番どおりに読み始めました。

内容は、小児科病棟で働く看護師:浜田小夜は、歌がとても上手い。
担当は網膜芽腫を患った子供たちで、子供たちのために子守唄を歌ってあげることもしばしばある。
小夜はある日、伝説の歌姫:水落冴子とマネージャーの城崎と知り合う。
冴子はアルコール中毒で、重度の肝硬変を患い、手の施しようがない状態だった。
冴子の担当は、田口先生に。
一方、小児科病棟では、網膜芽腫の患児の1人:牧村瑞人の父親(母親は離婚していない)と連絡が取れず、瑞人の治療が進まない状態だった。
小夜は、父親と会い治療の承諾をもらおうとするも、父親は拒否する。
網膜芽腫の治療法は、眼球摘出が基本のため、小児科病棟の猫田師長は、田口先生の不定愁訴外来に子供たちのメンタルサポートを願い出る。
そんな中、瑞人の父親が殺され、容疑者に小夜と瑞人があがる。
警察庁から派遣された加納が捜査を始めるが、院長は院内調査を田口先生の不定愁訴外来で行うことを条件に出した。
ついでに、白鳥も助っ人として呼んでくれた。
白鳥と加納は、学生時代の友人だった。
そして、小夜の歌にはある不思議な力があることが分かった。
事件解決は?
小夜の歌声の秘密とは?
それにどのように田口&白鳥コンビが関わってくるのか…。

こんな感じです。

とても面白かったです。
惹きこまれました。
毎日寝る前に読んでいたんですが、読むことを止めたくないくらいでした。

『チーム・バチスタの栄光』の読書感想(http://miyukichi-hw.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/18_57c4.html)でも書きましたが、原作では田口先生は男性です。
今回は前回の時よりももっと頼りがいのある感じでした。
白鳥さんは、前回よりも柔らかくなった感じがしました。
ヒーローみたいでした。

そして、今回も面白いキャラの方がたくさん出てきました。
加納は、白鳥と同じタイプの人間です。
あの白鳥も苦手としていました(笑)。
それから、小児科病棟の猫田師長。
普段は、居眠りをしたりしていますが、千里眼と呼ばれるほどのキレ者です。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』の、速水晃一と如月翔子も登場します。

第3弾の原作の『ジェネラル・ルージュの凱旋』も楽しみです。
早速、今日から読み始めようと思います。

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読書感想29

『いつかパラソルの下で』    著:森 絵都      角川文庫

面白かったです。
どんどん惹きこまれていきました。
「どうなるの?どうなるの?」とワクワクしながら読みました。

内容は…、
厳格な父に育てられた主人公の野々(25歳、独身)は、父の娘をリタイアしていた。
その父が事故で亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしていたころ、父の死は自分のせいだと名乗る女性が現れた。
聞くと、父に関係を迫られたが断ったと言う。
母は父の荷物を調べたところ、使用した形跡のある避妊具の箱が見つかった。
野々は、兄と妹と話し合い、父の生きてきた形跡を辿ることになる。

自分が野々の立場だったら…と思いながら読みました。
逆に、この父親は子供たちに自分の隠しておきたい過去などを知られ、きっと恥ずかしいだろうなあとも思いながら読みました。

父の過去や厳格な面だけじゃない父を知り、野々は自分の心とも向き合うことになる。

結末はハッピーエンドで、父にはちょっと気の毒な話でした(笑)。

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読書感想28

『約束』    著:石田 衣良      角川文庫

苦しみや悲しみから立ち上がり、もういちど人生を歩き出す人々の姿を描いた短編集です。

どの話も、心から「がんばれ!」と思うものでした。
でも、安っぽくなく、登場人物がきちんと描かれています。
そして、どの話も、涙がこぼれました。

とくに泣けたのは、「ハートストーン」というお話でした。

ある日、志津子の10歳の息子の研吾が倒れ、脳腫瘍と診断される。
手術は1週間後となった。
研吾が入院して4日目の夜、今度は父が心臓発作で倒れる。
今回は命には関わらなかったが、次に発作が起きたら危険らしく、入院となった。
お見舞いに行ったら、父は手の中に何かを握っていた。
父にそのことを尋ねても何も言わない。
母に聞くと、研吾たちとキャンプに行った川原で拾った小石で、研吾が入院してからずっと肌身離さず持っているとのこと。
そして、研吾の手術中、父は発作を起こしかえらぬ人に…。
母から、父は小石に「自分が身代りになるから研吾を助けて」とお祈りしていたと聞く。
その小石は、父が心臓マッサージされている時に母が受け継ぎ、そして、志津子夫妻に渡された。
小石は小さなハート型で、握ると心が落ち着いた。
2人は、研吾の手術中小石を握りしめていた。
そして、研吾の手術は無事終わり、志津子は父と母に会いに行く…。

著者はあとがきでこう書いています。

「かけがえのないものをなくしても、人はいつか自分の人生に帰るときがくる。…中略。病や喪失から生きることに立ちもどってくる人間を描くほうが、何倍も力強い。」

本当に力強さを感じました。
「まだまだやれる!」そう思わせてくれる本です。

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読書感想27

『理系の人々』  著:よしたに     中経出版

この本は『ぼく、オタリーマン』を書いている方が描いた、その名の通り理系の人々のあるあるネタのマンガです。

この本は、主人が見つけて購入しました。
うちの主人も理系の人なので…。

まず主人が「あるある」なんて納得しながら読んでました。
そして次に私が「主人も同じ~」と笑いながら読みました。

面白いので、主人にも当てはまるネタが何個あるか数えてみました。
そしたら、115あるネタのうち75個当てはまりました。
番外編にも当てはまるものが何個もありました。

この本の中で主人にも当てはまるもので好きだったのは、「理系の彼女さん」という番外編でした。
2人で買い物に行き、彼女さんに「寄りたいところある?」と聞かれて答えたのが、「本屋」と「電気屋」。
主人と一緒です。
うちの場合は「電気屋」ではなくて「パソコン屋」ですけど、多いときは毎週土日に行ったりしています。

こんな感じで、すごく楽しめた1冊でした。

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読書感想26

『ぶらんこ乗り』   著:いしいしんじ     新潮文庫

私にとっていしいさんの作品は、『トリツカレ男』『プラネタリウムのふたご』に続いて3作品目です。

この本は、いしいしんじワールド全開の小説です。

主人公の小学生の女の子の弟が不慮の事故で声(正確には綺麗な声)を失い、でも、動物と話せるようになり、いろいろな作り話(本当の話かも)を書きながら、木の上のブランコで生活するようになる。
画家の母、額縁屋の父、おばあちゃん(母の母)、そして脇腹の禿げた犬。
この家族をおそった悲しい出来事。
そして、その出来事を乗り越え、兄弟は成長する。

解説で書かれていますが、いしいしんじさんの頭の中はどうなっているのか、とっても知りたくなる作品です。
作中に登場する弟が書く物語が、作り話だとしてもすごく引き込まれるし、いろんな動物の生態が盛り込まれているし、「どうしてこういう話が浮かんでくるんだろう」と不思議に思います。
そして、ファンタジー風なのに現実的で考えさせられ、涙を流してしまう作品です。

いしいしんじのファンになってしまいました。

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読書感想25

『キッドナップ・ツアー』    著:角田光代       新潮文庫

正直、全く分からない作品でした。
何が分からないって何もかもです。

内容は、小学5年生の女の子ハルが今は一緒に住んでない父親に誘拐される話です。
と言っても、お遊びみたいな感じの誘拐です。
特に行くあてもないのですが、海水浴をしたり、肝試しをしたり、キャンプをしたり…。
そして、数日後、解放される…。

父親の誘拐の理由も分からないし、離れて暮らしている父と子の絆を取り戻すわけでもなく、淡々と進んでいくだけ。
読みながら、頭の中は「?」だらけ。
「読み終わったら解説を読もう。そうしたら何かが分かるかもしれない」と諦めてしまいました。

で、解説を読みましたが、答え出ず。
ヒントはあるのですが、全くピンと来ず…。
「まあこんな本もある」と再び諦めました。

読書感想になってないですね。
ごめんなさい。

ちょっと話変わって…。
最近、私は本を読んだあと必ず「解説」を読みます。
昔は全く興味なかったのですが、自分では気付かなかったところを気付かされたり、同じように感じたことが書いてあったり、とっても楽しみだったりします。

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読書感想24

『卵の緒』     著:瀬尾まいこ         新潮文庫

初めて読んだ作家さんです。

2つの小説が掲載されてます。

私は、表題でもある「卵の緒」がとても好きになりました。

自分が母さんの実の子じゃないと思っている小学生の男の子(育生)が主人公です。
ある日、母親に「へその緒を見せて」と頼みます。
母親が見せたのは、「卵の殻」でした。
「母さん、育生は卵で産んだの」と言うのです。
そして、母さんは育生をぎゅーっと抱きしめる。

親子の絆が、とても温かくそして面白く書かれています。
ちゃんと真相も描かれているので、すっきり解決できます。

私は、育生と母さんのやり取りが好きでした。
近いような、遠いような。
微妙な距離感が、読んでいてとても心地良いものでした。

そして、のちに出てくる母さんの結婚相手の朝ちゃんも、とっても素敵なキャラです。

親子の絆って、当たり前だけれど「血のつながり」だけじゃないんですよね。
笑われるかもしれませんが、私も今までのうさぎーず(むぅ&モコ&しおん)と本当の親子のような想いでいます。

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読書感想23

『しゃぼん玉』     著:乃南アサ       新潮文庫

ブログで仲良くしてもらっているあきのそらさんから教えていただいた本です。

通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた青年が、ある山深い村で老婆と出会う。
青年はその老婆の家になんとなく居候し、青年が老婆の孫だと勘違いした村人たちに山仕事や祭りの準備などの駆り出される。
そんな生活を続けるうちに、卑怯で自堕落的だった青年の心は次第に変化していく。

こんな感じのお話です。

田舎育ちの私には、描かれている村人たちの暮らしぶりがとても懐かしく感じました。
そして、そんな村人たちが青年に接する姿も懐かしかったです。

初めて読む作家さんだったんですが、青年の心がすごく丁寧に書かれていました。
人間の弱い部分、たとえばやっぱり楽なほうに心が動いてしまう感じなど、とてもリアルでした。
そんな想いを読んでいると、「頑張れ!頑張れ!負けるな!負けるな!」と応援してしまいます。
最後はうるっと来てしまいました。

読んでいて、この本の世界に引き込まれてしまいました。

P.S 6日から主人の夏休みになり、ブログをお休みします。
   今年はしおんがいるので、大きな旅行はしません。
   日帰りでちょこちょこおでかけをする予定です。
   その模様は16日から書いていきたいと思ってます。
   よろしくお願いします。

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読書感想22

『塩狩峠』     著:三浦綾子      新潮文庫

薦められて読んでみました。

この本は、明治42年に塩狩峠で起きた、旅客列車の最後尾の連結器が外れて客車が暴走しかけたところを、鉄道員でキリスト教徒であった長野政雄さんが自ら犠牲となり乗客を助けた、という実話をもとにした小説です。
長野さんをモデルとした主人公の生涯を描いています。

私は、明治という時代も、キリスト教に対しても全く知識がないので、読んでいて「へえ~、そうなんだあ」と知ったことが多く面白かったです。
キリスト教の話も多く出てきますが、特に問題もなくすらすら読めました。

読む前は、この事故のことを全く知らず、「犠牲の死」(実際にはいくつかの説がありますが小説では「犠牲の死」として書かれています)の場面では涙が出てしまいました。

今回はなかなか感想が出てきません。
ただただ小説としてとても面白かったです。

P.S 最近、本を読むことがとても楽しくて、「読書感想」の記事の数が多くなってしまいそうです。

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読書感想21

『ひな菊の人生』   著:吉本ばなな     幻冬舎文庫

mamiさんのブログで紹介されていて、読んでみました。

正直、吉本さんの作品はあまり好きではありません。
なんて言うか…私には難しくて…。
難しい言葉を遣っているとかではなくて、雰囲気が難しいと言うか…、行間を読めない私にはなかなか敷居が高い作家さんです。

でも、この『ひな菊の人生』は、なんとなくですが私なりに理解できたし、面白く感じました。

主人公は「ひな菊」という25歳の女性です。
彼女は、生まれながらに父はいず、幼い時に母も事故で亡くしています。
そんな彼女の支えは、十数年前にブラジルに旅立っていた親友の「ダリア」です。
「ダリア」と過ごした思い出を胸に生きています。
そんなある日、「ひな菊」は夢を見ます。
その夢は「ダリア」の想いでした。

この本を読んで、人と人とが作る空間について心に沁みてきました。
私が誰かと会っている時間は、会わなければ生まれなかったものです。
初めて会う人、毎日会う人、時々会う人。
いろんな人がいるけれど、会う時間を作ることで空間を作ったことになるんですね。
「無」から作ったものなのですね。
その作った空間は、相手が死んでも、私が死んでも無くならないものなのだ。
そのことが、強く印象に残りました。
そう考えると、1つの出会いや共有した時間がとても大切なんだなと思います。

この本の最後の文章がとても好きです。

「私という箱には、私が想像できる全部のものごとがつまっている。
誰に見せることもなく、誰にも話さなくても、私が死んでも、その箱があったことだけは残 るだろう。宇宙の中にぽっかりと、その箱は浮かんでいて、ふたには『ひな菊の人生』と書いてあるだろう。」

私も、『みゅぅの人生』を大切に生きていきたいと思いました。

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読書感想20

『カラフル』   著:森 絵都        文春文庫

これは自分で選んで読んだものです。

内容は、
生前の罪によって輪廻サイクルから外された「ぼく」の魂が、天使業界の抽選に当たり再挑戦のチャンスを得ます。
そのチャンスとは、自殺を図った少年:真(まこと)の体にホームステイし、生前の罪を思い出せば輪廻サイクルに戻れる、というものであった。
いざ、真として過ごすのだが…。

この作者さんの作品を読むのは初めてでしたが、すらすらと読めて、真として生きている「ぼく」の想いがとても共感できて、面白かったです。

真として過ごし、真の家族との関係、中学校での友人との関係などなど、いろんなものが見えてきます。
その現実から目を背けたりもしますが、最終的にはちゃんとぶつかるので、素直な「ぼく」の気持ちは心地良かったです。

読んでいて「中学生時代ってこんなだったなあ」と思いました。
友達とうまくいかなくても家族が支えだったり。
でも、そんな支えだった家族ともいろいろ喧嘩をしたり。
そしたら、友達が支えになったり。
いろんなことに興味があるんだけれど、それをすべて行動に移す勇気が出なかったり。
いろんなことに不安だったり。

思わず、作中の男の子に「がんばれ!」と応援してしまいました。

そんな想いを思い出させてくれた作品でした。

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読書感想19

『蛇行する川のほとり』    著:恩田 陸      中公文庫

以前、映画化もされた『夜のピクニック』を読んで、好きな作家さんの1人になりました。
なので、本は他人から薦められて読むことが多い私ですが、本屋さんで『蛇行する川のほとり』をたまたま見つけて即買いしてしまいました。

内容は、高校生の少女たちのひと夏のお話です。

主人公・毬子が、憧れの先輩・香澄と芳野から演劇祭の舞台の背景画を描くこととなり、香澄の家「船着場のある家」で合宿することに。
その「船着場がある家」は、その家に住んでた女性が殺され、同じ日にその家の近くで小さな女の子が事故で亡くなったという過去のある家だった。

合宿の2日目、香澄のいとこの月彦とその友達の暁臣が訪れてきた。
そして、幼い日の記憶が蘇っていく…。

実は、殺された女性は香澄の実の母親、そして、小さな女の子は暁臣の姉。
この事件に、香澄・芳野・毬子・暁臣が関わっていた。
真相は…。

という、ミステリーでした。

最後の最後まで真相は暴かれず、でも、少しずつ見えてくる感じが、とっても面白かったです。

前々から書いてますが、私は推理物は苦手です。
でも、最近好きになりつつあります。

この本は、続きが気になって気になって、でも、最後まで読まないと全容は分からずで、かなり焦らされた感がありました。
でも、真相がわかった時のすっきり感は、譬えようがないものでした。

真相が分かるまでに、重要人物だった4人のうちの1人が交通事故で亡くなってしまうのです。
その時は思わず「え~!」と声に出してしまいました。
その後は、「うやむやだけは嫌だからね」と思いつつ、読み進めました。
ちゃんと完結してくれて、本当にすっきりしました。

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読書感想18

『チーム・バチスタの栄光』   著:海堂 尊     宝島社

以前、映画を観て感想を書きましたが(http://miyukichi-hw.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_16e1.html)、その原作を読みました。

原作を読んでから映画を観た友達が「原作の方がもっと面白いから」と貸してくれました。

確かに、原作の方が面白かったです。

まず、主人公・田口医師を映画では竹内結子さんが演じたんですが、原作は男性で、もっとひねくれた感じなんです。
映画の田口医師は竹内さんで全く違和感なかったんですが、原作の主人公は竹内さんのイメージではありません。
原作の田口医師は、医師としてのやる気もないし、基本的には受け身なんですがそのまま受け止めようとはせずその裏側を探そうとするし、なんていうかちょっと癖があるタイプです。
読んでいて、厚労省の白鳥と同じ臭いがしました。
でも、それは大間違いでした。

約半分読んだところで、その白鳥が登場しました。
映画より何倍も変わり者でした。
私は絶対関わりたくないタイプです。
作中では「ロジカルモンスター(論理怪獣)」と書いてありました。
本当にその「ロジカルモンスター」振りが最高です。
誰に対しても「論理」でしか対応しないんです。
白鳥を説明する部分には、こうも書かれていました。

真実を追求するためなら、通った後にはペンペン草も生えない荒れ地にしてしまう「火喰い鳥」。

術中死の原因を突き止めるため、チームの全員の踏み込んでもらいたくない部分(自分でもわかっているけれど他人に言われるとムカっとするような)を真正面から突く言葉は、凶器と言ってもいいくらいです。
読んでいてちょっと怖くなりました(笑)。

ただ、私の主人にも白鳥と似た「ロジカルモンスター」のところがあるので、「ああ、こういうとこ白鳥と主人は似てるな~」と思い、余計に面白かったです。
時々主人を「ロジモン」と呼ぶようにしました。

話がそれましたね。また本のお話。
犯人も原作の方がちゃんと書かれてたかな。
映画もそれなりに犯行を及ぶことになった背後にあるものを表現してましたが、原作の犯人の方が何倍も壊れた人物に書かれてました。

この本は「第4回『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞を受賞したものです。
その選考委員の方々のコメントも載っていたんですが、どの意見も納得です。
とにかくこの作品の面白さは、登場人物のキャラがどれもしっかりしていることです。

映画が、原作のイメージをあまり壊さずに作られていたことには、嬉しかったです。
原作と全く違った作品になってしまうことも多々あるので、そういうって原作ファンは残念に思います。

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読書感想17

『夜明けの街で』    著:東野圭吾       角川書店

主人の父に薦められ貸してもらって読んでみました。

正直、1/4~1/3までは読むのが辛かったです。なぜなら、妻子ある男性が派遣で会社にきた女性と恋愛し不倫するまでを描いているからです。それがまた、「妻は女性じゃない」とか妻以外の女性にのめり込んでいく心情とかが、とてもリアルでムカつきながら読んでいました。

というか、ムカついただけじゃ足らずに、主人に「もう妻になった女性は女性じゃない?」とか「やっぱり若い子がいいんだ」とかあたってしまいました。主人はその度に、「もうその本読まなくていいよ」と自分と全く関係ないことであたられ、対応することに疲れてました。

でも、せっかく義父が貸してくれたのに読まずに「面白かったです。ありがとうございました」とは言えず、なるべくあたらないように頑張って読みました。

その後も不倫は続くんですが、彼女は14年前の殺人事件の関係者だと知り、その事件の真相が気になり、最後にはその真相を聞くという話です。

過去の事件の話が出てからは、もう面白くって止まりませんでした。結論も大満足でした。ただ、不倫はちょっと…でしたが。

東野圭吾さんは本当に面白いミステリーを書きますね。初めて読んだんですが、違和感なく読めました。

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読書感想16

『FINE DAY』  著:本多孝好     祥伝社文庫

初めて読んだ作家さんです。

本屋さんに行き、たまたま手に取り面白そうなので読んでみました。

裏表紙には「恋愛小説」と書いてありましたが、ただの恋愛小説ではありませんでした。

短編集で4つの小説が載ってましたが、どれも不思議な恋愛小説でした。

私が特に好きだったのは、「シェード」というお話でした。

主人公の男性は、あるアンティークショップで見つけたランプシェードをとても気に入っていたが購入をためらっている間に他の人に購入されてしまう。そのランプシェードにまつわる話をそのお店の老婆から聞くことになる。それは前の夫と死別した女性を一生懸命愛した男の話だった。その話は主人公の今と同じだった。そして、主人公は自分のすべきことを見つける。

この「シェード」というお話は、この短編集の中で1番恐怖感もなく読めました。

なぜ、恋愛小説に恐怖感なのかというと、他の2作品はそういう「不思議なチカラ」の話でした。

でも、「不思議なチカラ」は嫌いじゃないので楽しく読んじゃいましたけど。

残りの1作品は、時空を超えたお話です。このお話も好きでした。

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読書感想15

『絶対、最強の恋のうた』   著:中村 航     小学館

薦められて読んでみました。

ある大学生(大野)が恋に落ち、恋人とともに自分たちの恋のペースを見つけていくお話です。

なんて言うか、盛り上がりはないのですが、読んでいくと心が「ほっこり」してきます。

好きで好きでどうしようもないのだけれど、でも心は穏やかで満ち足りているという姿がよく伝わってきました。

私が気に入った文章を紹介します。

…恋はスタンプカードのようなものだ、と私は思う。キスをして、好きだと思って、何かをわかり合って。そんなことがある度に私たちはスタンプを押す。(略)このカードはいつか、かけがえのない何かと交換できる。そんな日がきっとくる。…

…どっちが先でもいい。例えば大野君が嬉しかったり幸せだと感じたりすれば、それは私にとって何よりの幸せになる。私が幸せを感じるということは、それはまた大野君にとって何よりの幸せになる。そのことはまた、私の幸せの源になる。そのことはまた、大野君の幸せになる。そのことはまた、私の幸せになる…

激しい恋愛小説もいいけれど、こういうのんびりとした恋愛小説もいいなあと思いました。

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読書感想14

『裏庭』    著:梨木香歩      新潮文庫

これは、9月の旅行中に読み始めたものです。旅行の記事はまだちょっとup出来てませんが、追々載せますのでよろしくお願いします。

梨木香歩作品は、『西の魔女が死んだ』に続き2冊目です。『西の魔女が死んだ』が面白かったので、期待して読みました。

内容は、ファンタジーです。

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館にある不思議な鏡のお話です。主人公の女の子が、その鏡から「裏庭」の世界に行くお話なんですが、すべての登場人物が何かしらその洋館に思い出があり、そのつながりも面白かったです。

また、「裏庭」の世界の登場人物(?)も個性的でとても面白かったです。

ファンタジーなので、想像力の乏しい私には思い浮かべることが出来ないシーンも多かったですが、先が気になりすらすら読めました。

ある程度こうなるんだろうなってわかる小説が多い中、全く先が読めない展開なので、驚いたシーンも多く、とても楽しめました。

最後には、家族の温かいシーンもあり、読み終えた時は、達成感と問題解決の爽快感、主人公に対して「良かったね」と思う気持ちがありました。

最近、今まで読まなかった分野の本にも挑戦出来るようになってます。それも、こうやってブログに書き、皆様に読んでもらってるおかげだと思います。

つたない文章で、その本の良さが全く伝わらないかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。

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読書感想13

『死神の精度』   著:伊坂幸太郎     文藝春秋

私は初めての作家さんでしたが、人に薦められて読んでみました。

人間の「死(自殺や病死以外)」は、死神が1週間その人間に接触し調査して「可」か「不可」かを上層部(死神の世界の)に報告する仕組みになっていて、「可」となったらその人間は「死」ぬ、という設定です。

死神は何人もいるのですが、そのうちの1人の死神のお話です。

調査の対象によって死神の姿形が変わります。

6人の「死」について調査をするのですが、この死神は1週間の期限をギリギリまで使い、一応見極めて「可」か「不可」を決めてます。

その過程がとても面白いです。

時には推理小説だったり、時には恋愛小説だったり。

すごく引き込まれました。

私は推理小説は苦手なんです。犯人が明かされる前に、伏線みたいなものがあるでしょ?それが、見抜けないんです。覚えていられないんです。なので、最後に「あの時…」と言われても「どの時?」となってしまうんです。ようするに、「アホ」ということなんですけどね。

でも、この本は、短編ということもあり、「アホ」な私でも楽しめました。

初めての作家さんということも、ちょっと不安でした。言葉の使い方に違和感があったら辛いなあなんて思ってましたが、とても読みやすかったです。

伊坂幸太郎さんの他の作品も読んでみたいなあと思ってます。

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読書感想12

『ある愛の詩』     著:新堂冬樹      角川文庫

去年の夏から読みたくていたものです。やっと機会ができ、読みました。

新堂冬樹作品は、以前に紹介した『忘れ雪』に続き読むのは2作品目です。

小笠原で育った主人公「拓海」は、純粋で大きな心の持ち主の青年です。イルカとも仲が良く、自然の中で綺麗な純粋な心を持ってます。そんな彼が、東京から来た音大生の「流香」に恋をします。彼女は心にさみしさを持っているんです。そのため、意地っ張りだったりして、自分の気持ちに素直になれないんです。そんな2人の恋物語です。

何に惹かれたかって、拓海の純粋さや人間としての大きさが、とっても素敵に描かれていたことです。純粋ならではのちょっと間違った行動もあるのですが、拓海という青年は本当に素敵です。

読んでいて、正直不安でした。『忘れ雪』では、暴力シーンがあったりして悲しかった思い出があったので、「今回もなのかな?」と思いながら読んでました。

あまり詳しく書くのもなんなので、とりあえず私は心が温かくなり、好きな人に会いたくなるようなとても素敵な本だと思いました。

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読書感想11

『プラネタリウムのふたご』   著:いしいしんじ  講談社

以前、ブログに載せた『トリツカレ男』の作家さんです。

ある山間の村にあるプラネタリウムに、ふたごの赤ちゃんが置き去りにされ、プラネタリウムの解説員の男がその子たちを育てます。その成長物語です。

ひとりはひょんなことから村を出て手品師になり、ひとりは村に残り郵便配達員とプラネタリウムの解説の仕事に就きます。

読み始めは、どんな展開なのか分からず、面白いのかどうか探りながら淡々と読み進めていきました。でも、途中からは、先が気になるし、泣けるし、ハラハラしてしまうし、大変でした。

プラネタリウムが出てくるので、いろんな星座の話も楽しめました。

そして、変わらずに(正確にいえば変わらないものなんてないのですが)そこにいてくれる人の存在があることは、とても幸せなことなんだと思いました。

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マンガ感想1

読書感想では無く、マンガ感想もはじめてみました。

Photo_20『砂時計』(全10巻)  著:芦原妃名子    小学館

TBS系の13時からドラマ化され、初めて知りました。ドラマは時々しか読んでないのですが、原作が読んでみたいなあと思っていました。そしたら、たまたま友達が持っていたので、借りて読んでみました。

はまりました。泣けました。なので、自分でも揃えちゃいました。友達や妹に薦めたいと思って…。

全10巻なんですが、8巻までで完結します。9巻と10巻は、番外編シリーズになってます。

ドラマを観ている方は、大体の内容をご存知だと思いますが、ちょっとストーリーを書きます。

11歳で両親の離婚の為、母親の故郷島根に来た主人公の女の子(杏)が、母親の自殺や大悟との恋、自分の弱さなどなど、いろんな出来事を通して成長していくお話です。8巻までで26歳になります。

初めて読んだ漫画家さんだったのですが、他のお話も読みたくなりました。

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読書感想10

風邪は少し楽になってきました。咽喉の痛みが和らぎました。ただ、今日は鼻水とくしゃみが止まりません。ティッシュの消費が増えてます。

さて、読書感想に移ります。

『トリツカレ男』    著:いしいしんじ     新潮文庫

主人公は、何かに夢中になると寝ても覚めてもそのことばかりになってしまう男です。三段跳びやサングラス集め、オペラなどなど。しかも、どれもトリツカレ方が尋常じゃなくて、三段跳びは世界新記録級まで極めてしまうんです。

でも、トリツカレるのもあっという間なら、覚めてしまうのも一瞬なんです。次のものにトリツカレたら、今までトリツカレていたものは過ぎ去ってしまうんです。

そんなトリツカレ男が恋をするんです。トリツカレてしまったんです。

女の子の喜ぶことをしようと一生懸命なんです。かなりの自己犠牲です。

読んでいて、とても爽やかな気持ちになりました。純粋な主人公の気持ちは、健気であたたかいものでした。

そして、読んでいて思いました。恋はトリツカレることなんだなって。

本当にピュアなラブストーリーだと思いました。

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読書感想9

『デッドエンドの思い出』    著:よしもとばなな     文春文庫

mamiさんのブログで見て、読んでみました。短編集です。

あとがきで著者は、「つらく切ないラブストーリー」と書いてますが、私にはのほほんとした幸せがいっぱいの素敵なお話に思えました。

私が特に読んでいて幸せな気持ちになれたのは、「幽霊の家」というお話でした。

「運命の人」の存在を信じている私にはぴったりのお話で、離れてもちゃんと2人の道が交わるときが来る。でも、ただ待っているわけではなくて、それぞれが一生懸命生きていてまた交わる。ありきたりだけれど、幸せいっぱいになりました。

しかも、ちゃんと最後まで書いてくれているので、それも良かったです。含ませて終わる小説が多いけれど、ちゃんと終了してくれてるほうが私は好きです。含ませて終わる小説も自分の好き勝手に想像し、それはそれで面白いのだけれど、自分が想像したストーリーは自分のストーリーであって、誰かのストーリーではなくなってしまうのが嫌なんです。誰かのストーリーを読みたいんです。自分では想像もつかなかったストーリーが読みたいんです。こう思うのは私に想像力が乏しいからなんですけどね。

表題のお話も良かったです。

辛いことが起きた主人公が立ち直っていくお話なんですが、「頑張れ」とか「辛かったよね」とか主人公を応援してあげたい気持ちになります。応援しているんだけれど、私自身も勇気付けられてる感じです。「頑張って生きていこう」って気持ちになります。

全体的に、心がほっこりあたたかくなる本でした。

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読書感想8

『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』   村山由佳    集英社文庫

一応、それぞれのタイトルも書いておきます。

Ⅰ:『キスまでの距離』  Ⅱ:『僕らの夏』  Ⅲ:『彼女の朝』  Ⅳ:『雪の降る音』  Ⅴ:『緑の午後』  Ⅵ:『遠い背中』  Ⅶ:『坂の途中』  Ⅷ:『優しい秘密』

一気に読みました。主人公は男性で高校3年生から始まり、成長しながら5歳年上のいとことの恋愛をはぐくむお話です。

村山由佳さんの作品は、今までに『天子の卵』と『天使の梯子』を読んだことがありました。これらの作品も、年下男性と年上女性のお話でした。

今回『おいしいコーヒーのいれ方シリーズ』を読んで、改めて、村山由佳さんは年下男性と年上女性の恋愛の書き方がとても上手いと思いました。主人公の男性と一緒に切なくなったり、ドキドキしたり、緊張してみたりしちゃいます。続きが気になって気になって、気が付けばもう8巻まで読んじゃった…そんな感じです。

主人公の男性は、1巻が1番格好良かったです。こんな高校生がいたら惚れちゃうよって思いました。でも、話が進めば進むほど、彼はいっぱいいっぱいになってしまって…。読みながら、じれったく感じたり、叱りたくなったり、励ましたくなったりしました。

文庫版では8巻までしか出ていませんが、ジャンプJブックス版では10巻まで出ているそうです。

正直、迷ってます。折角文庫版で揃えたのに、9巻から違うサイズになるのはいかがなものかと。でも、文庫版は毎年夏に1巻出るだけなので、9巻は来年の夏、10巻は再来年の夏まで待たなければなりません。でも、続きが気になる。どうしよう。

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読書感想7

『檸檬のころ』  豊島ミホ            幻冬舎

高校生の話です。短編集で、いろんな高校生の友情や恋愛の物語です。

なぜこの本を読もうと思ったかと言うと、この本は映画化が決定していて、撮影場所が私が生まれ育った町の近くだからです。知ってる土地で撮影してるので、どんなストーリーなのか気になったんです。それで、読んでみました。

読みながら、自分の高校時代を思い出しました。

高校生の頃って、無駄に恰好つけてしまったり、大人ぶってしまったり、難しかったなあと思い出しました。恋をしたって、どうやって好きになってもらったらいいのか分からなかったり、どうやって伝えたらいいのか分からなかったり、中学生の頃とは違って「男子」「女子」のくくりがはっきりしてたり。

読みながら、「そうそう」とか、「かわいいなあ」 とか、「不器用だなあ」とか思いながら楽しめました。思わず、ニンマリしてました。

そういう手探りな時代が無かったら、「今の私はいないかも…」と思います。

読んで「青春」を思い出しました。「レモン」の匂いがしてきました。

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読書感想6

『光の帝国 常野物語』    恩田 陸     集英社

とても面白かったです。一気読みしてしまいました。

常野(とこの)の人間はみんないろんな能力があって、でも世の中に上手く溶け込んでいて、そんな常野一族のいろんなお話です。

私は不思議なチカラの話が結構好きです。常野の人たちにはそれぞれチカラがあります。記憶力の良い「大きい引き出し」を持っていたり(文字からだけでなく人間からも読み取れてしまうんです)、予知能力がある「遠目(とおめ)」、遠くの音が聞こえる「遠耳」、音楽の才能がある人、いろんなチカラがあって、物語に引き込まれてしまいました。

私は、もともとファンタジーはあまり得意ではないんです。想像力が乏しいので、イメージできないんです。だけど、『光の帝国 常野物語』は恩田さんの言葉遣いもあり、楽しく読めました。例えば、記憶力が良いことを「大きな引き出し」を持っていると表現し、記憶することを「しまう」と書いているんです。納得です。

泣き虫の私は、「光の帝国」というお話でウルウルきてしまいました。軍の科学者が、常野の一族のチカラを戦争に利用しようと捕らえにきて、子供達が次々と死んでしまうんです。外出先で読んでいたので、泣くに泣けなくてなんとか我慢しました。

本当に面白かったです。続編が出てほしいと思いました。

追伸:ボキャブラリーが少ない自分にがっかりしてます。

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読書感想5

「パイロットフィッシュ」   大崎善生       角川文庫

この本を読んで、納得して安心しました。何をかと言いますと、『記憶』についてです。

…人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない。…

…人間の体のどこかに、ありとあらゆる記憶を沈めておく巨大な湖のような場所があって、その底には失われたはずの無数の過去が沈殿している。何かを思い立ち何かを始めようとするとき、(略)とうの昔に忘れ去っていたはずの記憶が、湖底から不意にゆらゆらと浮かび上がってくることがある。…

…記憶は自分の一部だし、俺たちは否応なしに記憶とともに生きている…

…僕にも思い出したくない言葉があり色があり匂いがある。忘れ去ってしまいたい場面がいくつもある。しかし、過去の記憶は心に貼りついてしまったシールのように剥がそうとしてもなかなか剥がすことはできない。ある瞬間を切り取ったシールは、鮮明に心のなかにあり続けるのだ。…。                    

以上、本文から抜粋したものです。

私は、よくふとした瞬間に、恥ずかしかった場面や、消してしまいたい過去などを思い出します。その瞬間は、電車に乗ってるときだったり、車を運転しているときだったりします。そのたびに、記憶から目を背けるように頭を振ります。

でも、この本を読んでから、そのまま受け止めようと思いました。恥ずかしかった過去も、消してしまいたい過去も、全部の過去が今の私を作ってるんですものね。

改めて、『記憶』についてそんな風に思える本でした。今度、恥ずかしい思い出や消したい思い出が出てきたら、「そんなこともあったわねえ」と笑いとばそうと思ってます。

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読書感想4

「魔法使いハウルと火の悪魔」 作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 訳:西村醇子 徳間書店

以前、DVDで「ハウルの動く城」を観たとブログに書いたところ、「原作を読んでみてください」とコメントをくれた方がいたので、読んでみました。

私はあまり洋書は読まないので、違和感はありました。説明口調な感じや、ぶつ切りな感じは最後までありました。でも、DVDを観ていたのでイメージはし易かったです。魔法を使うシーンなんかは、想像力が乏しい私はなかなか文字ではイメージできませんでした。助かりました。

それに、DVDでは語られなかった部分もちゃんと分かりました。

それから、私はDVDから入ったのでそう思うのかもしれませんが、DVDの声優さんたちがぴったり合いました。文字を読んでいるのに、ハウルは木村拓哉の声で、ソフィーは賠償千恵子さんの声で、カルシファーは我衆院達也さんの声で…。ちょっと違うのは、マイケルが原作では15歳の少年なのでDVDの神木隆之介くんの声だけは幼すぎましたけど、私の頭の中では神木くんでした…。

やっぱり最後はハッピーエンドで、でも、そのハッピーエンドのなるのは本当に最後。「ちょっと、もうページ少ないのにちゃんと終わるの?」と心配になるくらいです。

実はこの本と一緒に「アブダラと空飛ぶ絨毯」という姉妹本も買ってしまいました。今はそれを読んでます。

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読書感想3

『カフーを待ちわびて』    原田 マハ          宝島社

私の大好きな恋愛ものです。なんせ、「日本ラブストーリー大賞」の大賞受賞作ですから。

だけど、ただの恋愛ものではありません。沖縄の離島の話なのですが、リゾート開発の話や近所のおばあとの関係、コンプレックスなど、恋愛恋愛してる感じがありません。

主人公は男性なのですが、その男性がゆっくりゆっくり恋をしていくんです。相手は、主人公が旅先で書いた絵馬を見た女性です。男性が書いた絵馬の内容は、「嫁に来ないか。幸せにします」です。この絵馬を見て女性は主人公が住む沖縄の離島に会いにくるんです。そして、主人公と本当に少しずつ恋を育むのです。そこに、リゾート開発の話やおばあとの話が絡んでくるんです。

ただ、最後が納得いかなかったかなあ。中途半端に終わった感じでした。もうちょっと話を進めて欲しかったです。私は、「えーっ、ここでおしまい?」と思いました。きっとハッピーエンドなんだろうとは思うのですが、きちんと書いて欲しかったです。

全体的には、とてもゆったりした気持ちになれる小説でした。沖縄の綺麗な景色や独特の時間の進み方、風習などがストーリーを温かいものにしてくれてる気がしました。目に浮かんでくるような。

「カフー」というのは「果報」の方言で、その言葉も好きになりました。

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読書感想2

『忘れ雪』     新堂 冬樹           角川書店

4年前に読んだ本なんですが、とても引き込まれました。恋愛小説なんですが、暴力シーンもありちょっと怖かったけれど、「今日はここまで。さあ寝よう」と思っても「やっぱり気になる。もうちょっとだけ」となかなか本から離れられませんでした。物語は14年間のお話です。初めて出会ったのは2人が高校生と小学生の時。そして、大人になって再会し、惹かれあう。惹かれあうって言うのは語弊があるかな。小学生だった少女はずっと高校生のことを好きだったのだから。再会しても、彼はなかなか思い出さないの。いつ気づくんだろう。早く気づいてあげて。そんな想いで読み進めました。高校生は獣医になっているんですが、獣医の世界も大変なんだと思いました。ペットに対して愛情がない人もいるし。物語は嫉妬や邪魔などが入り、暴力で悲しい結末になってしまうのですが、そういう愛の形があっても良いと思いました。本当はハッピーエンドが良いけど。ちなみに、「忘れ雪」という言葉も重要でした。

久しぶりに、感想を書くために本を開いてみました。細かいところは覚えてませんね。「あれ、この人誰だっけ?」という感じで。

でも、とても泣いたのを覚えています。夜中の2時にぼろぼろと、主人の眠りを邪魔しないように。

私は、良かった本を友達に薦めたりします。友達にもお勧めを貸してもらったりします。本代も馬鹿になりませんからね。

読んで良かった本は残しておくのですが、いまいちだった本は売ってしまいます。そうしないと、本棚が一杯になってしまうから。本は場所をとりますが、楽しい物です。

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読書感想1

読書が好きです。

でも、気が向いた時にしか読みません。なので、1ヶ月1~2冊ペースです。

今日は最近のお気に入りno1について書きます。

『クローズド・ノート』    雫井 脩介    角川書店

読むきっかけは、「王様のブランチ」の本のコーナーで松田さん(てっちゃん)が紹介していたのを見て面白そうと思ったからです。主人公がアパートの押入れで見つけた、前の住人の日記を読みながら恋を育んでいくお話です。時にはヒントをもらい、時には励まされながら。日記の女性は、小説にありがちな美化された女性ではなく、仕事に恋に悩んで苦しんでます。それでも、前に進もうとしていてとても素敵な女性です。主人公が恋する相手もとてもかっこいいです。そっけないんだけど温かみのある真面目な男性です。主人公と一緒に恋をしながら読みました。小説の中で万年筆が取り上げられていて、読みながら魅力に取り付かれてしまいました。欲しくなって主人が持っていた物を1本もらいました。今はそれで日記を書いています。小説の話に戻ります。最後は涙、涙でした。

注)私はすぐに泣くとても涙腺がゆるい人です。泣けなかったらごめんなさい。

今日は、本の感想を書いてみました。

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